マンションを売ろう!と思った時に「いくらくらいで売ろうか?売れるのだろうか?」とまずは考えると思います。

保有しているマンションの間取りや立地で変わってきますし、いざ売ろうと思っても相場がわからず悩んでしまう人も実は多いんですね。

今回この記事ではまず不動産業者がどういう点に注目して査定をしているのか?ということをまず理解して頂いて、価格を決定する時のポイントとコツなんかを書いていきますので、是非参考にして頂ければと思います!

業者はどうやって売却マンションの査定をしているのか?

マンションを売却する第一歩となる「査定金額」ですが、一体どうやって不動産会社はその金額を算出しているか知っていますか?

不動産の査定金額を算出するためには実は大きく分けて3つの方法があります。

取引事例比較法
近隣の取引事例を元に価格を算出する

原価法
物件を建築するコストや耐用年数などを元に価格を算出する

収益還元法
物件から発生する収益と利回リを元に価格を算出する
 
マンションや戸建などの不動産の売却金額を査定する場合、メインとなるのは「取引事例比較法」になります。周辺のエリアで実際にあった取引事例から「この金額であれば売却出来そうだ!」という金額を予想するというわけです。

売却の金額に影響する要素としては下記のようなポイントが非常に重要になリます。

  • 広さ
  • 間取リ
  • 築年数
  • 室内の状況
  • 眺望
  • 方角
  • 駅からの距離
  • 共有施設
  • 近隣施設
  • 学区
  • マンションの施工会社 

広さ・問取り・築年数などは基本的な要素なので、簡単に比較をすることが出来ますね。よリ広く、よリ出来てから時間が経ってない方が値段が高くなります。眺望はマンションにおいて重要な要素です。同じようなエリアにあっても、階数や景色が違うと値段が大きく変わるケースがよくあります。また学区も大きなアピールポイントで、ファミリー向けの物件の場合、進学実績わ学校の評判が良い学区にあるマンションは人気が高いことが多いです。

不動産会社はこれらの項目をポイント化し、査定金額を算出します。

もちろん売リ主の希望金額や、「いつまでに売却をしないといけない」という時期も売り主によって変わってきますからチラシなどに載せる実際の売り出し金額は査定金額を元に売り主と相談して決めていく、というわけです。 

最終的に売却金額の決定権は売り主にあるわけですから、マンションをいくらで売ろうか?と決めなくてはいけません。では売主は売却をしたい物件の値段をどのような点に注意して決めればよいのでしょうか?

次を見て下さい。

いくらで売りに出す?マンション売り出し金額の決め方とは

通常はマンションの売却を相談した不動産会社に査定金額を出してもらい、その査定金額で売りに出すというケースが多いのです。
 
ここで実はお勧めの方法があるんです。

「査定金額を参考にしながらも、自分の希望金額で売りに出す」という方法です。

上記に書いたように、不動産会社の査定金額というものは絶対的なものではありません。フリーマーケットとかと同じように、マンションの売り主が決めた金額で売りに出しても何の問題もありません。

特に中古マンションの場合、相場よりも少し高くても売れるケースが実はあります。というのも、中古のマンションを購人しようという人は「エリア」や「広さ」を重視し、「この駅周辺で徒歩10分以内60平米以上のマンションが売りに出たら検討しよう」などとピンボイントで探している人が多いからなんです。

これが新築マンションになると、エリアはそこまで重視されず、他の多くの新築マンションと比較されますので価格はシビアに見られちゃうんですね。

また新築マンションと違い、中古マンションは実際にもう目に見えて実物があるわけなんで大きな武器になリます。買主は内覧をすることで実際の生活をイメージしやすく、購買への欲求を刺激しやすい、というわけです。また既に建物があるので、契約から1~2ケ月で引っ越しが出来るというのも買主からすると大きなメリットです。

「結婚したから」「子供ができたから」という理由でマンションを購人しようとする買い主は多いのですが、そんなときに新築マンションを購入するとまだ建物が完成していないことも多いので、住む事ができるまで半年から1年ほど時間が経ってしまうこともザラなんです。

実際に希望金額で売りに出してみて、もし買い主からの反応が悪ければ、売り出し価格を下げることももちろん可能です。金額の変更には特に法律上必要な手続きはなく、単純に売却をお願いしている不動産会社に頼めばいいだけですから簡単に行えます。マンションはいうまでもなく大切な資産です。単純に不動産会社に言われた金額で売リに出すのではなく、「この金額で売りに出したい!」という金額で売りに出すのがまずはいいですね! 

しかし実際の売却金額を決めて売りに出してもうまく買主が見つからない場合も多いです。そこでしっかりとどのようなケースにも耐えられるように価格戦略を練っておきましょう。

マンション売却で後悔しない為にも価格戦略をしっかり練りましょう!

マンションの売却を成功させるポイントは「価格戦略」を決めることです。「価格戦略」とは「こうなったら、これぐらいの金額にする」とあらかじめ決めておくことです。

具休的に見ましょう 世田谷区に築15年のマンションを持つAさん。 自分の仕事の転勤が決まり、マンションを売却することにしました。転勤先では賃貸で生活するので、マンション売却にはある程度時問をかけられます。ローンの残債や、マンションを売却する際にかかる費用のことなどを考えると最低3,000万円で売る必要があります。また不動産会社の査定や、自分で色々情報を調べて見た結果4000万円ぐらいで売れそうです。しかし本音を言えば4300万円で売りたいと思っています。このような場合、以下の三つのマンション価格が重要になリます。 

  • 売りたい金額4300万円 
  • 売れそうな金額4000万円 
  • 必ず手元に残す金額3000万円
 
この三つの価格が決まれば、価格戦略はほぽ決まりですね!

 あとは「どのタイミングで」「どの価格まで下げるか」をあらかじめ決めておけば完璧です!
 
例のAさんの場合 「マンションの売却が完了するまで5ケ月は時問をかけられる。マンションの売却契約からお金を振リ込んでもらう決済までーケ月はかかるので、実質マンション売却にかけられる時問は4ヶ月。

売りたい金額の4300万円で売リに出し、ーケ月様子を見、ーケ月経って購人申し込みが入らなかったら売れそうな金額の4000万円で2ケ月様子を見る。それでも売れなかったらさらに200万円値下げする。というようなイメージです。

「そんなことしなくても、様子を見ながらマンションが売れなさそうだったら少しずつ下げていけばいいじゃない」 という風に考える人もいるかもしれませんが、この「価格戦略」は、あとから後悔をせず、しっかリとマンション売却を成功させるために不可欠な要素です。

まとめ

株の売買等でも一番難しいのは「タイミング」だと言います。たとえ買った株の値段が下がっても「もう少し待てばもっと値段が上がるかもしれない」と思って売れないでいるうちに株価がどんどん下がってしまう。買った株の値段が下がってもう損切リしないといけないと分かっているが「もう少し待てば値段が回復するかもしれない」と思ってズルズルと損失が膨らんでしまう。

このような現象は、株をやる人にはどうしてもつきまとう現象です。そして「あのときこうしておけば…」という後悔の念にとらわれることになってしまうんですね。
 
こうした後悔にとらわれないようにするため、株のプロはあらかじめ「この値段になったら売ろう」「この値段になったら買おう」と決めておきます。そしてその値段をコンピューターのソフトに入力して、自動で株の売買を行うらしいです。
 
マンション売却を成功させるコツも、実はポイントは同じです。

後から「もっと高く売れたのではないか」「もっと段階的に価格をドげた方が良かったのではないか」という後悔の念はマンションの売却にもつきものです。そしてこの「後悔の念」にとらわれると、冷静な判断が出来なくなってしまいます。「後悔の念」にとらわれないために、価格戦略によってあらかじめ「こうなったらこの金額にしよう」と決めておく事が非常に重要になります! 
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